「縁」が誕生するまで・・・
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「お骨を身近に置いて供養する新たな形にはできないか?」
そこでまず考えたのはお骨を樹脂で固めて
新たな形に生まれ変わらせることです。
お骨をダイヤモンドに混ぜるような技術は既にもうありました。
しかし自分としてはそれは何かしっくりきませんでした。
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まずは形にしなくてはならない。
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「身近で触れられる優しい形のモニュメントにしたい。」
漠然とですがそんなイメージが頭の中に浮かびました。
お骨を加工できる状態にするところまではうまくいきました。
しかし、それを思ったような形に固めることは難しい問題でした。
どうしたらいいのか…そこで開発は止まってしまいました。
そんな時、「縁」あって数年ぶりに樹脂を扱う製造業の友人と再会しました。
彼に相談したところ、僕の思いに共感してくれて、
二人でお骨に相性の良い樹脂を探す研究をしました。
もちろん本物の人の骨では試作することはできません。
そこで、チキンの骨で試作したり、
さらには精肉卸業の方から牛の骨を譲って頂いたり、
できそうなことはないかと常に考えては試してを繰り返しました。
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どんなデザインにするか。
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技術と同時に「どんなデザインにするか。」考えなくてはなりません。
故人への温かい記憶に寄り添えるように、
デザインもとても重要だと感じました。
そんなことに悩んでいた折、
東京工芸大学で商品を学生の皆さんにプレゼンし、
デザインをしてもらうという授業に参加できるチャンスが訪れました。
授業を通じて約30名の学生さんたちと半年間交流しました。
学生さんたちのデザインはどれも素晴らしいもので、
授業として留めておくには勿体ないと思える出来栄えでした。
そこで、その中から5つを「縁」のデザインとして採用することにしました。
お骨をメモリアルモニュメントとして形にする技術はこうして確立されていきました。
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特許の取得
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このように商品開発を進めつつ、特許取得をする手続きにも奔走しました。
ようやく特許を取得できたときは、本当に努力が報われる思いでした。
様々な方との、まさに「ご縁」で、未知の領域を開拓し続け、
4年以上の月日を掛けて、僕の想いがひとつの形として完成しました。