【お彼岸の由来】3/18〜春のお彼岸です。
「暑さ寒さも彼岸まで」
お彼岸が近づくと、「もうすぐ春が来るんだなぁ・・・」と、
冬の寒さを乗り越えたとホッとするような気持ちです。
そんなお彼岸の時節は、季節の変わり目を感じると共に、
昔から季節が巡る折りに触れご先祖様を想い慕い、
手を合わせてきた日本の供養の在り方も同時に強く感じます。
「お彼岸だから、、、」と、お墓参りに行ったり、お仏壇を掃除したりする慣習が根付いていますが、
そもそもお彼岸とは一体どんな意味があるのでしょうか。
2023年のお彼岸の期間はいつなのかも調べました。是非、参考にしてください。
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お彼岸=春分の日、秋分の日
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お彼岸の時期は一年に二度あります。春分の日前後と秋分の日前後です。
なぜ、春分の日と秋分の日にご先祖様を供養するのかというと・・・
春分の日、秋分の日は一年の中で昼と夜の長さが同じであり、
太陽が「真東」から昇り、「真西」に沈む日であるからです。
仏教では西に極楽浄土があるといわれています。
つまり、太陽が示す位置で真西が分かる春分の日と秋分の日は、
太陽を見れば「極楽浄土の方向」がよく分かるのです。
極楽浄土(ご先祖様)に向かって拝む方向が分かりやすい日と言い換えてもいいかもしれません。
ですから、お彼岸にお墓参りやお仏壇の掃除をしてご供養する慣習があるのです。
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2023年のお彼岸の日程は・・・
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お彼岸の時期は春は春分の日、秋は秋分の日それぞれを中日とし、
その前後3日間をあわせた7日間を指します。
この期間にお寺では彼岸会(ひがんえ)という法要を行います。
春のお彼岸を「春彼岸」、秋のお彼岸を「秋彼岸」と区別して呼ぶこともあります。
2023年のお彼岸の日程はこのようになっています。
<春のお彼岸>
彼岸入り 3月18日(土)
中日 3月21日(火・祝) ※春分の日
彼岸明け 3月24日(金)
<秋のお彼岸>
彼岸入り 9月20日(水)
中日 9月23日(土・祝) ※秋分の日
彼岸明け 9月26日(火)
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お彼岸が何故7日間なのか・・・
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仏教では六波羅蜜という悟りの境地に達するために必要な6つの徳目あります。
六波羅蜜とは
①布施(ふせ)
②持戒(じかい)
③忍辱(にんにく)
④精進(しょうじん)
⑤禅定(ぜんじょう)
⑥智慧(ちえ)
という6つの修行徳目で
この6つの徳目を一日一つずつ納めていきます。
3日修行し、中一日はご先祖様への供養をし、その後また3日修行するのです。
・・・といった訳で、お彼岸は7日間になっているのです。
そういったお彼岸の由来や本当の意味を知ると、
年に二回のお彼岸の期間がより想いの強いものとなるような気がします。
ご先祖様への感謝を伝えるために、お墓参りやお仏壇の掃除を行い、想いを込めて手を合わせること。
更には、六波羅蜜の修行の意味を考えながら、日頃の自分自身を振り返ること。
お彼岸にはそのような意味があるのです。
皆様の新しく迎える季節がよりよい季節になりますように・・・